うお座の棒渦巻銀河UGC 678 ハッブル望遠鏡の「今週の1枚」

画像で大きく目立っているのは、棒渦巻銀河UGC 678です。UGC 678は、うお座の方向、約2億6000万光年の距離にあります。ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。

UGC 678は、銀河円盤が地球に対してほぼ正面を向いており、明るく見える中心部から腕が渦を巻くように伸びているのがよく分かります。UGC 678の上部には、前景にある小さな銀河が、銀河円盤をほぼ真横に向けた状態で映っています。

UGC 678では、危険な小惑星を探索するためのロボット望遠鏡システムであるATLASによって、2020年に超新星とみられる突発天体が発見されました。超新星爆発を起こした星の正体の手がかりを探すべく、ハッブル宇宙望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)とWFC3(広視野カメラ3)がUGC 678に向けられました。

画像はACSとWFC3の画像を合成したもので、2023年4月17日にハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, C. Kilpatrick, R. J. Foley

(参照)ESA/Hubble