ろ座の棒渦巻銀河NGC 1365の中心部 〜 ESOの今週の1枚 | アストロピクス

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ろ座の棒渦巻銀河NGC 1365の中心部 〜 ESOの今週の1枚

ろ座銀河団にある棒渦巻銀河NGC 1365の中心付近を、ESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)に設置された観測装置MUSEで撮影した画像です。赤外線と可視光で撮影したもので、銀河の中心部にあるガスと塵を示しています。

NGC 1365は地球から5600万光年の距離にあり、中央に大小2つの棒状構造があることから「Great Barred Spiral Galaxy」とも呼ばれています。この画像では見えていませんが、大きな方の棒状構造は外側の渦状腕につながっています。この画像に映っているのは、そのメインの棒状構造の中に入れ子になった小さい方の棒状構造です。この棒状構造は大きな方とは独立して運動しており、銀河の他の場所と比べてより速く自転しているとみられています。

2020年8月24日にリリースされたESO(ヨーロッパ南天天文台)の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。

Image Credit: ESO/TIMER survey

(参照)ESO