ジュノー探査機がとらえた木星の北極付近の低気圧の渦 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

ジュノー探査機がとらえた木星の北極付近の低気圧の渦

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーが、木星の北極付近にある低気圧の渦をとらえたものです。画像右下側に、他の渦よりは目立っていませんが最北端の低気圧が見えており、その周りに4つの低気圧が取り囲むように存在しています。最北端の低気圧のすぐ上には、小さな高気圧(反時計回りに回転しています)が見えています。

画像は2022年9月29日、ジュノー探査機の45回目の木星最接近の際に撮影されました。このときジュノー探査機は衛星エウロパでフライバイを行っており、それにより木星を周回する周期が43日間から38日間へと変わりました。画像の撮影時、ジュノー探査機は木星の雲頂から高度2万7758kmのところに位置していました。

ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。この画像は市民科学者のNavaneeth Krishnan S氏が、ジュノーカムの生データ(raw data)をもとに作成したものです。

Image Credit:
Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
Image processing by Navaneeth Krishnan S CC BY 3.0

(参照)Planetary Photojournal