木星の巨大な嵐と高層に突き出した雲 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

木星の巨大な嵐と高層に突き出した雲

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーが木星の二つの巨大嵐をとらえたものです。2021年11月29日に、ジュノーが38回目の木星最接近をした際に撮影されました。撮影時、ジュノー探査機は木星の北緯50度5分、雲頂から6140kmの距離に位置していました。

下側に映る白っぽい嵐には、「ポップアップ雲」と呼ばれる上層に突き出した明るい雲が、周辺の雲に影を落としているのが映っています。巨大嵐と比べると非常に小さな雲に見えますが、このような雲は直径50kmほどもあります。

ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。この画像は市民科学者のKevin M. Gill氏が、ジュノーカムのデータをもとに作成したものです。

Image Credit:
Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
Image processing: Kevin M. Gill CC BY

(参照)Planetary Photojournal