NASA(アメリカ航空宇宙局)は8月4日(日本時間5日)、途絶していたボイジャー2号との通信を再確立したと発表しました。
ボイジャー2号は、7月21日に送信されたコマンドにより誤ってアンテナの向きが地球から2度ずれた方向を向いてしまったため通信が途絶。データの送受信ができなくなりました。
8月に入り、NASAの深宇宙ネットワーク(Deep Space Network)によりボイジャー2号からのキャリア信号(搬送信号)をキャッチし、探査機が動作していることが確認されました。そこでボイジャーのチームは、アンテナの向きを地球に向けるよう、ボイジャー2号へコマンドを送信しました。
ボイジャー2号は現在、地球から199億km以上離れたところを航行中で、コマンドが探査機に届くまで約18時間半かかります。コマンド送信から37時間後の8月4日12時29分(アメリカ東部夏時間、日本時間5日1時29分)、探査機からの科学データとテレメトリデータが届き始め、ボイジャー2号が正常に動作しており、予定通りの軌道を進んでいることが示されたとのことです。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech
(参考記事)ボイジャー1号、2号の現在地は? 今どこにいるのか
(参照)NASA