新型宇宙船スターライナー、2回目の無人飛行試験を完了 | アストロピクス

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新型宇宙船スターライナー、2回目の無人飛行試験を完了

ボーイング社の新型宇宙船CST-100スターライナーが2022年5月26日(日本時間、以下同じ)、ISS(国際宇宙ステーション)から地上へ帰還し、2回目の無人飛行試験(OFT-2)が成功裡に完了しました。

OFT-2でスターライナーは5月20日7時54分に打ち上げられ、21日9時28分にISSへドッキングしました。26日3時36分にISSのハーモニー・モジュールからドッキング解除、7時5分に軌道離脱噴射したのちサービスモジュールを分離、その後3つのメインパラシュートと6つのエアバッグを使い、ISS離脱から約4時間後の26日7時49分に着陸しました。冒頭の写真は着陸直前をとらえたもので、3つのパラシュートのほかカプセルの下にエアバッグがあるのも分かります。

ISSとのドッキング中、ISSの宇宙飛行士が宇宙船内に入り、将来のミッションへ向けて電力や通信システムの統合などを確認しました。また運ばれた貨物をおろし、地球へ運ぶ貨物が船内に積み込まれました。

現在、アメリカ本土からISSへ宇宙飛行士を送り込む有人宇宙船には、スペースX社のクルー・ドラゴンがあります。今回のOFT-2の成功は、アメリカの2つ目の有人輸送システムに向けて大きな一歩となりました。

Image Credit: NASA/Bill Ingalls

(参照)NASA