ハッブルがとらえたモンキー星雲 〜 30 Years, 30 Images #24(2014年)

ハッブル宇宙望遠鏡が、星形成領域であるNGC 2174の一部の領域をとらえた画像です。NGC 2174は、星雲全体が猿の頭に似ていることから「モンキー星雲」とも呼ばれます。オリオン座の方向、6400光年の距離にあります。

画像右側の枠外にある星雲の中心部では、新たに誕生した大質量星が星雲内の塵を吹き飛ばしています。それらの大質量星からの紫外線が塵を削り、画像に見られるような構造を作り出しています。

星雲の大部分を構成する水素ガスは、紫外線によって電離しています。塵の粒子は、星雲の中心にある星々からの放射によって温められ、赤外線で輝くようになります。

ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ30周年(2020年4月24日)に向けて、NASA(アメリカ航空宇宙局)は「30 Years, 30 Images」と題して、これまでハッブルが撮影してきた画像から各年1枚ずつ選んで公開しています。

冒頭の画像はその24枚目のもので、24周年記念として2014年4月に公開されたものです。

Image Credit: NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

https://www.flickr.com/photos/nasahubble/49577486232/in/album-72157713228021437/

https://hubblesite.org/contents/media/images/2014/18/3336-Image.html