WISEが赤外線でみた「らせん星雲」 | アストロピクス

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WISEが赤外線でみた「らせん星雲」

この画像は、惑星状星雲の「らせん星雲」をNASA(アメリカ航空宇宙局)の赤外線天文衛星WISEがとらえたものです。

太陽と同じ程度の質量の星は、晩年になると赤色巨星となり、やがて星の外層のガスを宇宙空間に放出するようになります。中央に残った星の「芯」からの紫外線により、放出されたガスが電離して輝く天体が惑星状星雲です。

この画像は、波長の長い赤外線の光を赤、波長の短い赤外線を青に割り当てて合成した擬似カラー画像です。らせん星雲は、中央が赤くみえ、そのまわりを青緑に見えるガスが取り巻いています。このような惑星状星雲では、いずれ周囲のガスは散逸して消え去り、中心部に白色矮星だけが残されます。

画像内に、黄色い点が並んでいる部分がいくつかみられます。それらは太陽系内の小惑星が映り込んだものです。そのほか、ところどころにみられる筋は、地球を周回する人工衛星や宇宙線です。

こちらは、らせん星雲付近を切り抜いた画像です。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/WISE-Team

(参照)WISE