この画像は、スピッツァー宇宙望遠鏡が赤外線でとらえた渦巻銀河M61です。M61は、おとめ座の方向、約5000万光年の距離にあります。M61では爆発的に星が形成されており、「スターバースト銀河」として知られています。
画像の青はより波長の短い赤外線で、主に星の光を示しています。一方、赤は比較的波長の長い赤外線で、銀河内にある塵を示しています。
銀河中心は明るすぎて飽和していますが、中心部の周囲は赤みを帯びています。これは銀河中心付近に大量のガスと塵が存在していることを示しています。そこは爆発的な星形成が進行中の領域です。
この画像は、2003年8月に打ち上げられ、2020年1月にミッションを終了したスピッツァー望遠鏡のアーカイブデータから作成されました。波長が3.5μm、4.5μm、8.0μmの赤外線がそれぞれ青、緑、赤で示されています。
なおアストロピクスでは、M61をハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像を紹介したことがあります。興味のある方はご覧ください。(参考記事)おとめ座の渦巻銀河M61 ハッブル望遠鏡が撮影
Image Credit: NASA/JPL-Caltech