紫外線で見た渦巻銀河M33(さんかく座銀河) | アストロピクス

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紫外線で見た渦巻銀河M33(さんかく座銀河)

私たちが住む天の川銀河やアンドロメダ銀河と局部銀河群を構成する銀河の一つ、渦巻銀河M33を紫外線でとらえた画像です。NASA(アメリカ航空宇宙局)の紫外線観測衛星GALEXがとらえました。M33は、さんかく座の方向、約300万光年の距離にあり「さんかく座銀河」とも呼ばれています。

GALEXは2003年に打ち上げられた衛星で、この画像は打ち上げ6周年を記念して2009年に公開されたものです。なおGALEXの運用終了は2013年でした。

この画像は、M33での最近の星形成の歴史を示しています。明るい青と白の領域は、過去数百万年間にわたり星形成が非常に激しかった場所です。黄色や金色の部分は、1億年前に星形成が活発だった場所です。

またこの紫外線画像には、M33にある大質量の若い星が映っています。それらの星は大量の水素を燃料として核融合反応を起こし、そのエネルギーのほとんどを紫外線として放出しています。太陽程度の質量の星が100億年程度も生き続けるのに対し、そのような大質量星の寿命は数百万年程度しかありません。

なおアストロピクスでは、可視光で撮影されたM33の画像を紹介したことがあります。興味のある方はご覧ください。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)GALEX