ちょうこくしつ座の渦巻銀河NGC 289 ダークエネルギーカメラで撮影 | アストロピクス

ちょうこくしつ座の渦巻銀河NGC 289 ダークエネルギーカメラで撮影

この画像に映っているのは、ちょうこくしつ座の渦巻銀河NGC 289です。地球から約7500万光年の距離にあります。画像は、南米チリ、セロ・トロロ汎米天文台(CTIO)にあるビクター・M・ブランコ4m望遠鏡に搭載されている「ダークエネルギーカメラ(DECam)」で撮影されました。直径10万光年以上の大きさがあり、青みを帯びた渦状腕が周囲に伸びているのが映っています。

NGC 289は、活動銀河の一種である2型セイファート銀河に分類されています。活動銀河とは、銀河中心の狭い領域から強い電磁波を放射して輝く銀河です。中心にある超大質量ブラックホールに物質が落下していく際に高温になり電磁波を放射します。ただNGC 289は、活動銀河としては比較的暗い銀河です。これまでの研究から、NGC 289には大量のダークマター(暗黒物質)が含まれていることが知られています。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2023年8月9日に「Images of the Week」として公開されたものです。

Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA; Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), J. Miller (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), & M. Zamani (NSF’s NOIRLab)

(参照)NOIRLab