ISS(国際宇宙ステーション)から見た風景。ISSが昼夜境界付近に向かって飛行中に、ブラジル北東部の沿岸付近の雲をとらえた写真です。高くそびえる積乱雲などに低い角度から太陽光が当たり、雲の影が長く伸びています。
積乱雲が発達して雲の上部が対流圏と成層圏の境目(対流圏界面)に達すると、積乱雲はそれ以上、上に上がっていくことができずに水平に広がるようになります。そのような雲は「かなとこ雲」と呼ばれます。写真には、かなとこ雲がいくつか映っています。また、かなとこ雲の雲頂から、雲がさらに成層圏にまで突き抜けて盛り上がることがあります。写真には、そのような雲も見られます。
写真は2019年9月16日に、ISSの第60次長期滞在クルーによって撮影されました。
Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center
https://eol.jsc.nasa.gov/SearchPhotos/photo.pl?mission=ISS060&roll=E&frame=71360