
この画像は、南米チリにあるESO(ヨーロッパ南天天文台)ラ・シヤ天文台で撮影されたものです。魚眼レンズで撮影された空には、緑色に淡く輝く大気光が映っています。このかすかな緑の光は肉眼では見えませんが、高感度カメラを使うととらえることができます。
大気光は、太陽からの紫外線によって引き起こされる化学反応で、上層大気の原子がかすかな光を発するものです。緑色は酸素原子によるものですが、原子や分子の種類によって赤色や黄色になることもあります。
画像には天の川が縦に走っています。夜空の右半分には、大マゼラン銀河や小マゼラン銀河も見えています。
地上には3つの望遠鏡が見えています。画像下に見えるのはESOの3.6m望遠鏡、左上はスイス1.2mレオンハルト・オイラー望遠鏡です。また画像上部にはNTT(新技術望遠鏡)が映っています。
画像は2025年4月7日に、ESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されました。
(参考)「星夜」記事一覧
Image Credit: J. Pérez/ESO
(参照)ESO