冬の時期、日本付近の海上で、渦の形をした雲が列をなして出現することがあります。そのような渦は「カルマン渦」と呼ばれ、屋久島や韓国の済州島の南側でよく見られます。
空気や液体などの流れが物体にさえぎられたとき、その物体の下流側にカルマン渦はできます。空気は透明なので渦ができても見えませんが、雲があるとその渦が見えてきます。冬の時期、大陸から寒気が日本列島の方へ流れ込んできます。その風によって、済州島や屋久島の風下側にカルマン渦がたびたび現れるのです。
このページでは、済州島や屋久島などの周辺でここ数年のうちに現れたカルマン渦の中から、比較的きれいな渦をとらえた画像を10枚紹介します。
ここではNASA Worldview(https://worldview.earthdata.nasa.gov)から取得した画像を紹介していますが、気象衛星ひまわりの画像でもカルマン渦を見ることができます。このページを見て興味を持たれたら、ぜひ探してみてはいかがでしょうか。
2019年1月21日。済州島の風下にカルマン渦がみられます。テラ衛星が撮影。
2017年12月27日。済州島の風下にカルマン渦がみられるほか、屋久島の風下側にもかすかに現れています。アクア衛星が撮影。
2017年12月25日。済州島と屋久島の風下にカルマン渦がみられます。アクア衛星が撮影。
2017年10月30日。済州島と屋久島の風下にカルマン渦がみられます。テラ衛星が撮影。
2017年3月3日。屋久島の風下にカルマン渦がみられます。アクア衛星が撮影。
2017年2月6日。済州島と屋久島の風下にカルマン渦がみられます。アクア衛星が撮影。
2017年1月31日。済州島の風下にカルマン渦がみられます。テラ衛星が撮影。
2016年2月25日。済州島の風下にカルマン渦がみられます。スオミNPP衛星が撮影。
2015年1月9日。済州島と屋久島の風下にカルマン渦がみられます。テラ衛星が撮影。
最後の1枚は北海道です。2019年1月29日。利尻島の風下にカルマン渦がみられます。アクア衛星が撮影。
We acknowledge the use of imagery from the NASA Worldview application (https://worldview.earthdata.nasa.gov), part of the NASA Earth Observing System Data and Information System (EOSDIS).