ジュノー探査機がとらえた大きくうねる木星の雲 | アストロピクス

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ジュノー探査機がとらえた大きくうねる木星の雲

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーが木星表面をとらえたものです。大きくうねる雲が映し出されています。

木星では赤道と平行に東西方向に風が吹いています。反対方向へ吹く風によって、さまざまな大きさの渦が発生し、大気中に渦巻く嵐となって現れます。画像中央付近には「ポップアップ雲」と呼ばれる、高いところまで盛り上がった小さな雲が映っています。これはアンモニア氷が凝縮する高度まで空気分子が押し上げられたものだと考えられています。小さく見えますが、直径25〜50kmほどの大きさがあります。

画像は2021年10月16日、ジュノー探査機が37回目の木星最接近を行なった際に撮影されたものです。撮影時、ジュノー探査機は木星の雲頂から3950kmの距離に位置していました。

Image Credit:
Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
Image processing: Brian Swift CC BY

(参照)Planetary Photojournal