ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた木星と衛星ガニメデ 35 Years of Hubble Images(Year 19) | アストロピクス

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた木星と衛星ガニメデ 35 Years of Hubble Images(Year 19)

この画像に映っているのは、木星と衛星ガニメデです。ハッブル宇宙望遠鏡によって2007年4月9日に撮影され、2008年12月に公開されました。ガニメデが木星の背後に隠れる直前の姿がとらえられています。

ガニメデは7日で木星を1周します。ガニメデの公転軌道は、地球からみるとほぼ真横を向いています。そのためガニメデが木星の手前を通過したのちに背後に消え、再び木星の背後から現れるようすを定期的に観察できます。

ガニメデは、衛星としては太陽系で最大の天体です。惑星である水星(半径2440.5km)よりも大きく、半径が2631.2kmあります。(参考)太陽系の衛星 大きさトップ10

木星の表面には南半球の巨大な渦模様「大赤斑」も見えています。大赤斑は高気圧性の渦で、地球がまるごと1個入るほどの大きさがあります。

ハッブル宇宙望遠鏡は1990年4月24日に打ち上げられました。NASA(アメリカ航空宇宙局)はハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ35周年(2025年4月24日)に向けて、これまでハッブルが撮影してきた画像から、「35 Years of Hubble Images」と題して各年1枚ずつ選んで紹介しています。木星とガニメデをとらえたこの画像は、19年目の画像として紹介されています。

(参考)「35 Years of Hubble Images」記事一覧

Image Credit: NASA, ESA, and E. Karkoschka (University of Arizona)

(参照)NASA(1)(2)