国際宇宙ステーションから見た「サハラの目」(2021年12月末撮影) | アストロピクス

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国際宇宙ステーションから見た「サハラの目」(2021年12月末撮影)

この写真は、2021年12月30日にISS(国際宇宙ステーション)から撮影されたもので、アフリカのモーリタニアにある「リシャット構造」と呼ばれる地形が映っています。

同心円状の構造をしているリシャット構造は、サハラ砂漠にあることから「サハラの目」「アフリカの目」などとも呼ばれています。直径は40〜50kmほどあります。

こちらは冒頭の写真の翌日、12月31日にISSから撮影されたものです。

一見すると、リシャット構造は隕石が衝突してできたクレーターのように見えます。実際、かつてはクレーターだと考えられていました。しかし現在では、隆起した後に風や水によって侵食されて形成された地形だと考えられています。

リシャット構造は、ISSから撮影される定番スポットの一つになっています。宇宙から撮影されたリシャット構造の写真は、これまでアストロピクスでも何度か紹介してきました。

Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center

(参照)Gateway to Astronaut Photography of Earth(1)(2)