南米チリ、セロ・パチョン山にあるジェミニ南望遠鏡の頭上に、壮大な天の川が映っています。ジェミニ望遠鏡は、南米チリとハワイ・マウナケア山頂に、ほぼ同じ設計の口径8.1mの大型望遠鏡が2台設置されています。チリのものがジェミニ南望遠鏡、ハワイのものがジェミニ北望遠鏡と呼ばれます。
画像には、天の川銀河の中心方向が中央に映っています。銀河中心付近を横切る暗い帯は「グレート・リフト(巨大な裂け目)」とも呼ばれます。そこでは高密度の塵が、奥にある星々の光をさえぎることで暗く見えていいます。銀河中心の下側には、さそり座のアンタレスが赤く輝き、また天の川の左の方にはケンタウルス座アルファ星、ベータ星が明るく輝いています。
画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2024年11月13日に「Images of the Week」として公開されたものです。
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Image Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/P. Horálek (Institute of Physics in Opava)
(参照)NOIRLab