小マゼラン銀河で赤く輝く水素ガスの雲 | アストロピクス

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小マゼラン銀河で赤く輝く水素ガスの雲

この画像に映っているのは、天の川銀河の伴銀河(衛星銀河)である小マゼラン銀河内にあるガス雲です。約21万光年離れたところにある小マゼラン銀河は矮小銀河で、その大きさは天の川銀河の20分の1ほどしかありません。

画像に映っているのは「HII領域」と呼ばれる星が形成されつつあるガス雲です。ガス雲は主に水素からなります。若くて高温の青い星から放射される紫外線は、ガス雲の水素を電離します。電離した水素は、Hαと呼ばれる特定の波長の光を放ちます。その光が、ガス雲を赤く輝かせるのです。

画像は、南米チリにあるセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)の4.1m SOAR望遠鏡で撮影されたもので、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2023年12月13日に「Images of the Week」として公開されました。

Image Credit: CTIO/NOIRLab/SOAR/NSF/AURA
Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), M. Zamani (NSF’s NOIRLab) & D. de Martin (NSF’s NOIRLab)

(参照)NOIRLab