南米チリ北部、アタカマ砂漠の夜空を撮影した360度パノラマ写真です。地上にはアルマ望遠鏡のアンテナ群が映っています。
画面右側の夜空にかかるアーチは天の川です。天の川のアーチの下には、大マゼラン銀河が見えています。一方、画面左側の夜空には対日照のアーチがうっすらと映し出されています。対日照は、惑星間空間にある微小な塵が太陽光を反射して光って見える現象です。天球上で太陽とは反対側で見られます。
対日照は、街明かりも月明かりもない暗い場所では肉眼でも見ることができるそうです。アタカマ砂漠のような場所は、対日照を見るにはうってつけの場所といえそうです。
この画像は2020年11月16日にリリースされたESO(ヨーロッパ南天天文台)の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。
なお、ここで紹介している画像は低解像度のものです。オリジナルの画像ファイルは28,000×10,180ピクセルあり、ファイルサイズは1.6GBもあります。この画像を紹介しているESOのウェブページでは、ピンチアウト・インなどによって画像をスムーズに拡大・縮小しながら鑑賞できるページが用意されています。興味のある方は、リンク先のページから「Zoomable」のページへ飛んでみてください(念のためWi-Fi環境が良いかもしれません)。
Image Credit: ESO/P. Horálek
(参照)ESO