先進レーダ衛星「だいち4号」の初画像を公開

2024年7月1日にH3ロケット3号機で打ち上げられた先進レーダ衛星「だいち4号(ALOS-4)」による観測画像を、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が公開しました。だいち4号に搭載されたLバンド合成開口レーダ(PALSAR-3)による観測画像です。

こちらは、だいち4号が2024年7月15日にとらえた関東地方から富士山周辺にかけての観測画像です。分解能は3mで、幅200kmの領域が観測されています。

こちらは、1枚目の画像の赤枠部分の拡大画像です。

画像は擬似カラー画像で、緑は植生、明るい紫や黄緑は市街地、暗い紫や黒は裸地や水面などを表しています。

だいち4号は、2014年に打ち上げられた「だいち2号」の後継機で、合成開口レーダを使って地表を観測します。だいち2号の分解能(3m)を維持しつつ、1回の軌道で観測できるエリアを4倍に拡大。災害発生時の状況把握や、森林分布の把握等の環境観測、海氷等の海洋観測などが期待されています。

こちらは、だいち4号がとらえたフランス、パリの画像です。2024年7月16日に観測されました。白い円は、2024年パリオリンピックの主要な会場。(1)メイン会場のスタッド・ド・フランス、(2)ポルト・ド・ラ・シャペル・アリーナ、(3)コンコルド広場、(4)エッフェル塔スタジアム、(5)パルク・デ・プランス。

Image Credit: JAXA

(参照)JAXA