南米チリの天文台、望遠鏡から立ち昇る天の川 | アストロピクス

南米チリの天文台、望遠鏡から立ち昇る天の川

この画像は、南米チリにあるESO(ヨーロッパ南天天文台)パラナル天文台から星空をとらえたものです。ESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」として2025年10月20日に公開されました。

地上にはVLT(超大型望遠鏡)の4台の補助望遠鏡のうちの一つが映り、そこから立ち昇るかのように天の川がみえています。望遠鏡のすぐ上、天の川の中でピンク色に輝くのはカリーナ星雲です。カリーナ星雲は巨大な星形成領域で、りゅうこつ座の方向、地球から約7500光年の距離にあります。

カリーナ星雲の上の方には南十字や、ケンタウルス座α星、β星などもみえており、望遠鏡の左の方には天の川銀河の伴銀河(衛星銀河)である大マゼラン銀河も映っています。

(参考記事)「巨大な星形成領域 カリーナ星雲」

Image Credit: J. Looten/ESO

(参照)ESO