小衛星エピメテウスが土星のリングに落とす影 | アストロピクス

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小衛星エピメテウスが土星のリングに落とす影

この画像は、土星のリングをカッシーニ探査機がとらえたものです。画像右半分にAリング、左側に細いFリングが見えています。画像中央に、Aリングに落ちた衛星エピメテウスの影が映っています。なおエピメテウスはFリングの外側を公転しており、この画像には映っていません。

エピメテウスは、大きさが135×108×105kmの小さな衛星です。衛星ヤヌスと同じ公転軌道を共有しています。

画像が撮影されたのは2009年5月30日で、土星が2009年8月の分点に近づきつつある時期でした。分点ではリングに対して真横から太陽光が当たるため、土星の赤道面付近を公転する衛星がリングに影を落とすことがあります。土星は約30年で太陽を公転しており、約15年ごとに分点を通過しますが、衛星がリングに影を落とす現象が生じるのは分点の前後の数か月間だけです。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal