ハッブル望遠鏡がとらえたケンタウルス座の輝線銀河NGC 3749 | アストロピクス

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ハッブル望遠鏡がとらえたケンタウルス座の輝線銀河NGC 3749

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、NGC 3749という輝線銀河です。ケンタウルス座の方向、1億3500万光年以上の距離にあります。

太陽からの光をプリズムに通すと、連続的に虹色に分かれます。このように光を分解することを分光といい、波長ごとの強度の分布をスペクトルといいます。スペクトルの中で、ある特定の波長が強かったり弱かったりすることがあります。波長が強くなっている部分を輝線、弱くなっている部分を吸収線といいます。

すべての銀河が強い輝線を示すわけではありませんが、NGC 3749は強い輝線を示す銀河として知られています。

銀河のスペクトルで、吸収線が多く輝線が少ない場合、星形成物質が少なくなっており、古い星が多いことを示唆しています。逆に輝線が多い場合、星形成が活発で新しい星が生まれつつある可能性があります。銀河からの光を分光して調べることで、さまざまな情報を調べることができます。

この画像は、2019年11月18日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Rosario et al.

https://spacetelescope.org/images/potw1946a/