ビーナス・エクスプレスがとらえた金星の南半球の雲 | アストロピクス

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ビーナス・エクスプレスがとらえた金星の南半球の雲

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の金星探査機ビーナス・エクスプレスが、金星監視カメラ(VMC:Venus Monitoring Camera)でとらえた金星です。2007年7月30日に撮影されたもので、金星の南半球が映っています。

VMCによる画像は、金星の明るい雲と暗い雲の動的な変化を捉えることができました。それらの雲は紫外線の波長でのみ見ることができます。非常に変化しやすく、わずか数日間で金星の反射率が3分の1も変化します。明るい領域は硫酸粒子によって生じていると見られていますが、暗い領域については分かっていません。

2005年11月に打ち上げられたビーナス・エクスプレスは、2006年4月に金星の周回軌道に入り、2014年に運用を終了しました。

Image Credit: ESA/ MPS/DLR/IDA

(参照)ESA