金星 経度0度を中心とした半球画像

この画像は主に、NASA(アメリカ航空宇宙局)のマゼラン探査機の画像をモザイク合成して作られたもので、標高によって色分けもされています。金星の経度0度を中心とした半球が見えています。

マゼラン探査機は1990年から94年まで、金星を周回しながら観測を続けました。金星は全体が雲に覆われており、可視光では地表を見ることができませんが、マゼラン探査は雲を透過するレーダーを使い、金星表面の98%以上を約100mの解像度で観測しました。

この画像は、マゼラン探査機撮影のモザイク画像をベースに、足りないところはアレシボ天文台のレーダー画像で埋められています。

標高の色分けも基本的にマゼラン探査機のレーダー高度計のデータがもとになっています。足りない部分は旧ソ連の金星探査機ベネラやアメリカの金星探査機パイオニアビーナスの高度計のデータで埋められています。

こちらは冒頭の画像に主な地名を入れたものです。

北極付近にはイシュタール大陸があり、そこにあるマクスウェル山は金星の最高峰です。またアイストラ地域にはシフ山グラ山などの火山が見られます。

Image Credit: NASA/JPL/USGS

(参照)Planetary Photojournal