歪んだ腕を持つ「ミートフック銀河」NGC 2442 | アストロピクス

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歪んだ腕を持つ「ミートフック銀河」NGC 2442

この画像に映っているのは、とびうお座の方向、約5000万光年の距離にある銀河NGC 2442です。サイズは天の川銀河より小さく直径7万5000光年ほど。中央部から塵の多い渦状腕が2本、外へと伸びています。1本の渦状腕が歪み、フックのように見えることから「ミートフック銀河」とも呼ばれています。なお「ミートフック」とは、肉を吊り下げるためのフックのことです。

かつて小さな銀河と接近遭遇した際にその銀河との相互作用によって、NGC 2442の形が歪んだ可能性が高いと見られています。画像は南米チリ、ESO(ヨーロッパ南天天文台)ラ・シヤ天文台にあるデンマーク1.5m望遠鏡で撮影され、2009年12月3日にESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。

なおアストロピクスでは以前、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したNGC 2442の画像を紹介したことがあります。

Image Credit: ESO/IDA/Danish 1.5 m/R. Gendler, J.-E. Ovaldsen, C. C. Thöne and C. Féron

(参照)ESO