相互作用により非常に細長く腕が伸びた銀河NGC 6872と伴銀河IC 4970 | アストロピクス

相互作用により非常に細長く腕が伸びた銀河NGC 6872と伴銀河IC 4970

この画像の中央にはNGC 6872と呼ばれる銀河が映っており、そのすぐ右には伴銀河(衛星銀河)のIC 4970が見えています。これらの銀河は、くじゃく座の方向、約2億光年の距離にあります。南米チリにあるジェミニ南望遠鏡で撮影されました。

2つの銀河は重力で相互作用しており、その影響でNGC 6872の腕が非常に長く伸びてしまっています。今後、NGC 6872の腕は何億年もかけて銀河の中心部に向かって後退し、また伴銀河のIC 4970はいずれはNGC 6872と合体するとみられています。

銀河の衝突・合体は多くの場合、爆発的な星形成につながりますが、NGC 6872の細長い腕の外側には、最近形成された星団の青い光が点在しているのが映っています。

Image Credit: International Gemini Observatory/AURA/Australian Gemini Office

(参照)NOIRLab