さんかく座の方向、約2000万光年の距離にある棒渦巻銀河NGC 925。アメリカのキットピーク国立天文台にある口径4mのメイヨール望遠鏡で撮影された画像です。渦状腕に見られる赤い領域は星形成領域です。
一見するときれいに渦巻いているようですが、よく見るとやや非対称になっています。画像上部に見られる渦状腕はくっきりとしていますが、銀河の下側は渦状腕がやや広がってふわっとしています。これは過去に起きた他の銀河との相互作用の影響と見られています。またそのような相互作用が、かつてNGC 925での星形成のきっかけとなった可能性もあります。
NGC 925のまわりには、私たちの天の川銀河の星々のほか、NGC 925よりも遠方にある銀河もたくさん映っています。
Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA
Acknowledgements:
PI: M T. Patterson (New Mexico State University)
Image processing: Travis Rector (University of Alaska Anchorage), Mahdi Zamani & Davide de Martin