地上望遠鏡がとらえた渦巻銀河M106の比類なき鮮明画像

画像中央に映っているのは、渦巻銀河M106(NGC 4258)です。アメリカ、キットピーク国立天文台の口径4mメイヨール望遠鏡で撮影されました。

画像を掲載したNOIRLabのウェブページによれば、M106の全体像をとらえたものとしては、これまでで最高の画像とのことです。かつてハッブル宇宙望遠鏡が撮影したM106の画像が公表されたことがありますが、それは中心付近を撮影したもので銀河全体は映っていませんでした。メイヨール4m望遠鏡で撮影されたこの画像には、歪んだ中心部の円盤と、外側の希薄な部分との両方が鮮明に映し出されています。

M106は、りょうけん座の方向、2000万光年以上の距離にあり、直径は13万光年ほどです。銀河中心にある超巨大ブラックホールは太陽の4000万倍の質量を持ち、活発に活動しています。大量のガスと塵を消費するだけでなく、回転するブラックホールは周囲のガス円盤を歪ませて大量の物質を激しくかき回しています。その結果、M106の中心部から放出される赤いガスの流れが形成されました。

画像には、M106と同じ銀河群に属する2つの矮小銀河も映っています。画像右下にNGC 4248が、M106の左にUGC 7356が見えています。画像にはまた、前景の天の川銀河の星や、遠方にある背景の銀河も映っています。

Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA
Acknowledgment: PI: M.T. Patterson (New Mexico State University)
Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage), M. Zamani & D. de Martin

(参照)NOIRLab