この画像は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がとらえた星形成領域NGC 3324の一部で「宇宙の崖(Cosmic Cliffs)」と呼ばれる領域の画像に、チャンドラX線望遠鏡がとらえたX線画像(紫色)を重ね合わせたものです。ウェッブ望遠鏡の画像は赤外線で撮影されたもので、2022年夏に公開されたウェッブ望遠鏡の初のフルカラー画像のうちの1点です。NGC 3324はカリーナ星雲の北西の隅にある星形成領域で、りゅうこつ座の方向、約7600光年の距離にあります。
チャンドラのX線画像には若い星などが映る
こちらはチャンドラX線望遠鏡がとらえたX線画像です。チャンドラの画像には10数個のX線源が映っています。これらは主に、カリーナ星雲内にある星団の外側の領域に位置する、年齢100万〜200万歳の非常に若い星です。
画像右上の方にみられる、X線がぼんやり広がって輝く領域は、星団の中で最も高温で大質量の3つの星(画像には映っていません)からの高温ガスに由来している可能性があります。
Image Credit: X-ray: NASA/CXC/Univ. Observ. Munich/T. Preibisch et al.; IR: NASA/ESA/CSA/STScI