赤外線で撮影された土星表面の雲と二つの渦 | アストロピクス

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赤外線で撮影された土星表面の雲と二つの渦

土星探査機カッシーニがとらえた土星の表面の様子。2016年12月13日に撮影された画像です。東西方向へ流れる土星の雲の帯の中の嵐(渦)などが映っています。

この画像は、カッシーニ探査機の広角カメラで、728ナノメートルを中心とした赤外線の波長に感度を持つ分光フィルターを用いて撮影されました。撮影時、カッシーニ探査機は土星から約77万5000kmの距離に位置していました。

こちらは冒頭の画像とほぼ同時刻にカッシーニ探査機が撮影した画像です。862ナノメートルを中心とした赤外線に感度を持つ分光フィルターを用いて撮影されました。土星大気中でメタンの吸収が強い波長領域が観測されています。リングを構成する氷粒子にはメタンが含まれていないため明るく見えています。

こちらは上の二つの画像をもとに編集部で作成した擬似カラー画像です。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal(1)(2)