淡く広がる、りょうけん座の銀河LEDA 48062 ハッブル望遠鏡の「今週の1枚」

この画像はハッブル宇宙望遠鏡が撮影したもので、数多くの銀河が映し出されています。画面右側に映っている星がまばらな淡い銀河はLEDA 48062、左側の最も明るく見える銀河はレンズ状銀河UGC 8603です。またそれらの銀河より手前にある前景の星もいくつか見えています。

前景の星のまわりには、4方向に光の筋が伸びているのが見えています。これは「回折スパイク」と呼ばれる、ハッブル望遠鏡内の副鏡を支える構造に由来するものです。星のように明るい光が1点に集中する場合に現れます。銀河のように比較的淡く広がった天体では回折スパイクは目立ちません。

LEDA 48062は、りょうけん座の方向、約3000万光年の距離にあります。LEDA 48062の画像は、天の川銀河から10メガパーセク(約3260万光年)以内にある既知の銀河を全て観測することを目的とした観測キャンペーン「Every Known Nearby Galaxy」の一環で撮影されました。

画像は2023年1月9日にハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Tully

(参照)ESA/Hubble