ガリレオ探査機がとらえた小惑星イダ

この画像に映っているのは、小惑星帯にある小惑星イダ(アイダ)です。表面には多くのクレーターが見えています。

画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ガリレオが木星に向かう途中の1993年8月28日、イダへの最接近のおよそ3分半前に撮影したものです。3057〜3821kmの距離から撮影した5枚の画像をモザイク合成した画像です。

イダは、大きな天体どうしの衝突の残骸である「コロニス族」の小惑星の1つと考えられています。表面にみられるクレーターの数はイダの形成が古いことを示していますが、コロニス族であるとするとより若いことを示唆しており、イダの年齢はよくわかっていません。

イダはまた、衛星を持っていることが初めて確認された小惑星です。衛星もガリレオ探査機によって発見されました。

ガリレオ探査機は、木星に向かう途中で2つの小惑星に接近して観測を行いました。1つ目が1991年10月に接近したガスプラ、2つ目がイダです。

Image Credit: NASA/JPL

(参考記事)史上初めて観測された小惑星の衛星 〜 小惑星イダと衛星ダクティル木星への旅の途中、ガリレオ探査機がとらえた小惑星ガスプラ

(参照)Planetary Photojournal