スピッツァー宇宙望遠鏡が赤外線で見たアンドロメダ銀河 | アストロピクス

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スピッツァー宇宙望遠鏡が赤外線で見たアンドロメダ銀河

赤外線で撮影されたアンドロメダ銀河(M31)です。NASA(アメリカ航空宇宙局)のスピッツァー宇宙望遠鏡が24μmの波長の赤外線でとらえたもので、アンドロメダ銀河の塵が映し出されています。250万光年の距離にあるアンドロメダ銀河は、天の川銀河から最も近い大型の渦巻銀河です。

この画像は1万1000枚の画像を合成して作られました。塵のリングは非対称になっています。またリングは二つに分かれているようにみえ、右下に穴が空いています。これらの特徴は、アンドロメダ銀河周辺の伴銀河が銀河円盤を通り過ぎた際に、その相互作用によって生じたものかもしれません。リングの内側には銀河中心まで届く渦状の塵も映っています。

画像はスピッツァー宇宙望遠鏡の打ち上げ(2003年8月25日)1周年の2004年8月25日に撮影されました。なおスピッツァー宇宙望遠鏡は2020年1月30日に観測を終了しました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/K. Gordon (University of Arizona)

(参照)NASA Spitzer Space Telescope