アンドロメダ銀河の伴銀河の一つ「アンドロメダ座III」 ハッブル望遠鏡が撮影

この画像はハッブル宇宙望遠鏡が捉えたもので、アンドロメダ銀河(M31)の伴銀河(衛星銀河)である「アンドロメダ座III」が映っています。アンドロメダ銀河には少なくとも13の伴銀河が存在しており、アンドロメダ座IIIは、そのうちの一つです。

アンドロメダ座IIIは、新たな星がほとんどない「矮小楕円体銀河」と呼ばれるタイプの銀河です。アンドロメダ座IIIでは、新たな星形成や若い星がみられず、古く赤みがかった星が多くみられます。

アンドロメダ座IIIを含む、アンドロメダ銀河を周回するいくつかの矮小銀河は、太陽の周りを回る惑星のように、同じ平面内を周回していることがわかっています。ただ銀河形成モデルでは矮小銀河は、大きな銀河の周りをランダムに周回することが示されています。

これについては、矮小銀河の多くが一つのグループとなってアンドロメダ銀河の周りを回っている可能性や、矮小銀河が2つのより大きな銀河の合体の結果として残った破片である可能性があるようです。

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで2024年8月29日に公開されました。

Image Credit: NASA, ESA, and E. Skillman (University of Minnesota - Twin Cities; Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA