グランドデザイン渦巻銀河M99の電離ガス雲からの光 | アストロピクス

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グランドデザイン渦巻銀河M99の電離ガス雲からの光

この画像は、渦巻銀河M99(NGC 4254)を撮影したものです。銀河の中心部のまわりに、はっきりとした渦状腕が伸びている渦巻銀河は「グランドデザイン渦巻銀河」と呼ばれますが、M99はそのようなグランドデザイン渦巻銀河の一つです。M99は、かみのけ座の方向、約4900万光年の距離にあります。

画像は、「PHANGS(Physics at High Angular resolution in Nearby GalaxieS:近傍銀河の高解像度観測による物理学研究)」というプロジェクトの一環で、ESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)に搭載された分光器MUSEを使って撮影されました。異なる複数の波長で行われた観測を組み合わせたもので、新しく生まれた星々からの放射によって電離したガス雲が映っています。水素が赤、酸素が青、硫黄ガスがオレンジで示されています。

画像は、2022年3月14日にリリースされたESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」です。なおM99については、VLTを使い可視光で撮影された画像をアストロピクスで紹介したことがあります。

Image Credit: ESO/PHANGS

(参照)ESO