2019年6月22日、千島列島(クリル諸島)のライコケ島で起きた噴火を、ISS(国際宇宙ステーション)からとらえた写真です。ライコケ島の噴火は1924年以来、95年ぶりのことでした。
この写真でみられるような、噴煙が水平方向に広がる領域は「傘型域」と呼ばれます。火口付近では、噴煙は水蒸気などの火山ガスが急膨張することで噴き上がります。その後、噴煙にまわりの空気が取り込まれると、空気が温められて膨張し、密度が小さくなって浮力が生じて上昇していきます。噴煙とまわりの大気の密度が等しくなると、噴煙は水平方向に広がるようになります。噴煙の根元の部分には、白い雲がリング状に取り囲んでいます。
Image Credit: Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center
https://earthobservatory.nasa.gov/images/145226/raikoke-erupts