この画像はESA(ヨーロッパ宇宙機関)の超小型衛星OPS-SATがとらえた地球です。その大きさは、太陽電池パネルを除くと10cm×10cm×30cmしかありません。2リットルのペットボトルとほぼ同じ大きさです。
OPS-SATは2019年12月に打ち上げられました。OPS-SATには、現在ESAで運用されている他の衛星より10倍も強力な実験用コンピューターが搭載されています。実際に運用する人工衛星で試すにはリスクの大きな革新的な制御システムやソフトウェアなどを軌道上で実証するために開発されました。ソフトウェアを地上からOPS-SATにアップロードして動作などを試験するのです。
OPS-SATにはカメラも搭載されており、冒頭の画像はそのカメラで2020年8月16日に撮影されました。
OPS-SATは、そのほかにも以下のような地球の画像を撮影しました。
これは北極海にあるノルウェーのスバールバル諸島をとらえた画像。2020年7月26日に撮影されました。
これは北極海にあるロシアの10月革命島の画像。2020年8月14日に撮影されました。
これらの画像はいずれも、OPS-SATのカメラの試運転を行った際に撮影されたものです。
軌道上のOPS-SATの想像図。
Image Credit: ESA