国際宇宙ステーションからみた「サハラの目」(2021年5月1日撮影) | アストロピクス

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国際宇宙ステーションからみた「サハラの目」(2021年5月1日撮影)

これらの写真は、ISS(国際宇宙ステーション)からほぼ同時刻に撮影されたものです。どちらも2021年5月1日に撮影されました。

1枚目には、サハラ砂漠にある「リシャット構造」と呼ばれる地形が映っています。アフリカのモーリタニア中央部にあるリシャット構造は、「サハラの目」「アフリカの目」とも呼ばれます。直径40〜50kmほどの同心円状の構造をしています。

2枚目の写真は、ISSからとらえたサハラ砂漠が映っています。中央やや右下にリシャット構造が見えています。リシャット構造は、宇宙から見ても目立つため、ISSの宇宙飛行士によってしばしば撮影される場所の一つで、アストロピクスでもこれまで幾つかの写真を紹介してきました。

リシャット構造はかつて、隕石衝突によってできたクレーターではないかと考えられていました。しかし現在では、隆起した後で風や水によって侵食してできた地形だと考えられています。

Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center

(参照)Gateway to Astronaut Photography of Earth(1)(2)