隣り合う星の「誕生」と「死」 ESOのVLT(超大型望遠鏡)で撮影 | アストロピクス

隣り合う星の「誕生」と「死」 ESOのVLT(超大型望遠鏡)で撮影

この画像は、ESO(ヨーロッパ南天天文台)の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2026年1月26日に公開されたものです。「Ve 7-27」と呼ばれる天体が映っています。

画像を掲載しているESOのウェブページによると、Ve 7-27は長年、太陽のような恒星の晩年の姿である惑星状星雲だと考えられてきました。しかしESOのVLT(超大型望遠鏡)に設置された装置MUSEでの観測から、Ve 7-27は高エネルギーのジェットをともなう、生まれたばかりの恒星であることがわかったとのことです。

スポンサーリンク

すぐそばには中性子星が潜んでいる

実はその生まれたばかりの星のすぐそばには、死んだ恒星が潜んでいます。画像の中央左に黄緑色の領域がありますが、その中には大質量星が超新星爆発を起こした際に生成された中性子星が存在しているのです。この星雲は、超新星爆発によって放出されたより大きな「ベラ・ジュニア(Vela Junior)」と呼ばれる超新星残骸の一部です。

MUSEによる観測から、赤ちゃん星Ve 7-27が、この超新星によって放出された物質に埋め込まれていることが明らかになりました。星の誕生と星の死が同じ環境の中で隣り合って共存していたのです。

ベラ・ジュニアまでの距離は、これまで正確にはわかっていませんでした。一方、Ve 7-27までの距離は約4500光年であることが知られていました。ベラ・ジュニアがVe 7-27の近くにあることが判明したことで、ベラ・ジュニアも約4500光年の距離にあることがわかりました。

(参考)「ESO今週の1枚」関連記事一覧

Image Credit: ESO/J. Suherli et al.

(参照)ESO