
この画像に映っているのは、すばる望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 5211です。NGC 5211は、おとめ座の方向、地球から約1億8000万光年の距離にあります。画像は、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)」で撮影されました。
二重のリング構造がみられる
NGC 5211の銀河円盤は、地球に対して正面を向いています。このような銀河は「フェイスオン銀河」と呼ばれます。
ふつうの渦巻銀河は、渦状腕が銀河の中心部とつながっていますが、NGC 5211では中心部との間にすき間があり、渦状腕がリング状にみえています。また銀河の中心部にもリング状の渦状腕がみられ、二重のリング構造を形成しています。
すばる望遠鏡は、ハワイ島のマウナケア山頂付近に設置されている口径8.2mの巨大望遠鏡です。画像は、すばる望遠鏡のウェブサイトで2025年9月24日に公開されました。
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Image Credit: 国立天文台;画像提供:田中賢幸
(参照)すばる望遠鏡