
この画像に映っているのは、さいだん座にある散光星雲NGC 6188です。地球から約4000光年の距離にあります。この星雲は、海外では対峙する2体のドラゴンに似ているといわれ、「闘うドラゴン(Fighting Dragons)」と呼ばれているそうです。
画像は、南米チリにあるセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)のビクター・M・ブランコ4m望遠鏡に搭載されたダークエネルギーカメラ(DECam)で撮影されました。DECamは、5億7000万画素の巨大なデジタルカメラです。
暗い塵のすぐ上側に見られる赤く輝く領域は電離した水素です。画像の上の方の左側にある散開星団NGC 6193の若い星々からの光によって電離して輝いています。それらの若い星々は誕生以来、強烈な恒星風によって星雲のガスと塵を削ることで、今日見られるような形を作り出してきました。
画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2025年7月9日に公開されました。
Image Credit: Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA; Image processing: R. Colombari and M. Zamani (NSF’s NOIRLab)
(参照)NOIRLab