
この画像に映っているのは「ちょうこくしつ座銀河」とも呼ばれる渦巻銀河NGC 253です。NGC 253は、ちょうこくしつ座の方向、1100万光年の距離にあります。画像はESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)に設置された超広視野面分光装置MUSEで撮影されました。
NGC 253は、爆発的に星が形成されているスターバースト銀河として知られています。この画像は、水素、窒素、硫黄、酸素から放射される特定の波長の光をとらえた画像に擬似的に色をつけてカラー合成されたものです。ピンク色は、生まれたばかりの星からの放射によって励起されたガスを示しています。銀河中心付近に白っぽく見えている領域がありますが、これは銀河中心で発生している激しいスターバーストによって生じたガスの流出によるものです。
Image Credit: ESO/E. Congiu et al.
(参照)ESO