ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた幽霊の顔のような衝突銀河 35 Years of Hubble Images(Year 30) | アストロピクス

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた幽霊の顔のような衝突銀河 35 Years of Hubble Images(Year 30)

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた衝突銀河Arp-Madore 2026-424(AM 2026-424)です。この銀河は、けんびきょう座の方向、7億4000万光年の距離にあります。

ハッブル宇宙望遠鏡は1990年4月24日に打ち上げられました。NASA(アメリカ航空宇宙局)はハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ35周年(2025年4月24日)に向けて、これまでハッブルが撮影してきた画像から、「35 Years of Hubble Images」と題して各年1枚ずつ選んで紹介しています。このAM 2026-424の画像は30年目の画像として紹介されています。

画像は2019年6月に撮影され、10月28日に公開されました。公開されたのはちょうどハロウィンの時期で、銀河の形が幽霊の顔のようだとハッブル望遠鏡のウェブページで解説されていました。

幽霊の「目」にあたる2つの明るい部分は元の2つの銀河の銀河の中心部で、若く青い星々が顔の輪郭のようにリング状に取り巻いています。「目」の大きさがほぼ同じことから、衝突前の2つの銀河はほぼ同じ大きさだったとみられています。

(参考)「35 Years of Hubble Images」記事一覧

Image Credit: NASA, ESA, Julianne Dalcanton (UWashington), Benjamin Williams (UWashington), Meredith Durbin (UWashington)

(参照)NASA(1)(2)