この映像は、「DSCOVR(ディスカバー)」という衛星がとらえた画像をつなげて作成したものです。地球の向こう側を月が移動していくのが映っています。月は右下から地球の背後に隠れ、左上で地球の背後から再び現れます。元の画像は2020年10月2日に撮影されました。
DSCOVRは、太陽-地球系の第1ラグランジュ点(太陽と地球の間の、地球から約150万kmの点)から地球を観測しています。その場所から地球をみると、地球はつねに全面が明るく見える「満地球」の状態になります。月も「満月」の状態になっています。
地球の手前を通り過ぎる月
こちらの映像は、以前アストロピクスで紹介したものです。こちらの映像では、月が地球の手前側を通過しています。最初の映像とは、月面の模様が異なっているのがわかるでしょうか。こちらの画像では、月の裏側が見えています。また月の見かけの大きさも、地球の向こう側と手前側で異なっています。(参考記事)裏の顔を見せつつ地球の前を通過する月
Credit: NASA/NOAA
(参照)DSCOVR