この画像に映っているのは、アフリカのモーリタニア中央部にある「リシャット構造」と呼ばれる同心円状の地形です。ISS(国際宇宙ステーション)から2024年10月22日に撮影されました。Exifデータによると、画像はISSに滞在中のNASA(アメリカ航空宇宙局)のマイケル・バラット(Michael R. Barratt)飛行士が撮影したものです。
リシャット構造は、サハラ砂漠にあることから「サハラの目」や「アフリカの目」とも呼ばれます。直径が40〜50kmもある巨大な構造です。一見すると衝突クレーターのように見えますが、実際には隆起したのちに風や水によって侵食されて形成されたと考えられています。
宇宙から見ても目立つため、以前からスペースシャトルやISSからよく撮影されてきました。アストロピクスでもこれまで、ISSから撮影されたリシャット構造の写真を何度も紹介したことがあります。
Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center