ESA(ヨーロッパ宇宙機関)のユークリッド宇宙望遠鏡が、7月2日0時12分(日本時間)に、アメリカ、フロリダ州にあるケープカナベラル宇宙軍基地から、スペースX社のファルコン9ロケットで打ち上げられました。ロケットから分離されたユークリッド宇宙望遠鏡からの信号が受信されたことを0時57分に確認。打ち上げは成功しました。
ユークリッド宇宙望遠鏡は全天の3分の1の領域について、100億光年先までの銀河の形状や位置、距離を測定し、宇宙の3Dマップを作成します。それによりダークマター(暗黒物質)やダークエネルギー(暗黒エネルギー)の謎に迫ることを目的としています。
ユークリッド宇宙望遠鏡は今後、地球から150万kmの距離にある、太陽-地球系の第2ラグランジュ点(L2点)に、4週間ほどかけて向かいます。ユークリッドはL2点を周回する軌道に投入されます。約3か月後から初期段階のサーベイ観測が始まる予定になっています。
ユークリッド宇宙望遠鏡が何を観測するのか、その目的は何かなど、詳細については以下の記事をご覧ください。
ユークリッド宇宙望遠鏡 銀河の精密な3Dマップを作り宇宙の「暗黒」の解明を目指す
(参照)ESA