ESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)での観測により、地球から374光年離れた恒星HD 169142を取り囲む原始惑星系円盤の中で原始惑星HD 169142 bが確認されました。これまでに発見されていたPDS 70をまわるPDS 70 bとcの2例に続き3例目の原始惑星です。
形成中の惑星は高温になります。研究チームは近赤外線で観測を行い、恒星の周りで惑星形成の兆候を調査しました。2015年から19年にかけて得られた画像には、恒星から37天文単位(1天文単位は太陽〜地球間に相当する約1億5000万km)のところを移動するコンパクトな天体が映っていました。HD 169142 bの他にも惑星存在の可能性が示唆されているとのことです。
この原始惑星が円盤にリング上のギャップを作って円盤から物質を引き寄せていること、原始惑星が円盤から取り込んだ塵に埋もれているとみられることも判明したとのことです。【1分で読む宇宙ニュース】