この映像では、木星表面の雲頂の相対的な高さが示されています。NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーに搭載されたカメラ「ジュノーカム」が取得したデータをもとに作られました。市民科学者で数学者、そしてソフトウェア開発者のGerald Eichstädt氏によって、スペインのグラナダで開催されたEPSC(Europlanet Science Congress)2022で発表されたものです。
Eichstädt氏らのチームは、雲によって太陽光がさまざまに反射され散乱されることを利用して、観測された雲頂の標高を特定することに成功したとのことです。「ジュノーミッションでは、同じ雲の様子を、わずか数分の間をあけて異なる角度から見ることができます。これは木星の雲頂の3次元標高モデルを導き出す新たな機会につながりました」とEichstätd氏は語っています。
こちらの画像は、アニメーションから切り出した静止画です。映像は、ジュノー探査機の43回目の木星最接近の際にジュノーカムで撮影した画像データをもとに作られています。
Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstädt